2019年 特別救急隊・命の絆 FILE-2

一覧に戻る

FILE-2
 
「マラソン競技参加中の30代女性が心肺停止状態。現場に居合わせた本市消防職員及び医師が胸骨圧迫を行い、AEDを用意している。」との通報内容で所轄救急隊及び特別救急隊が出動しました。
マラソン競技参加中の傷病者が突然倒れ込んだところを、後方を走っていた同じく競技参加中の医師が偶然目撃、周囲の人たちと協力して119番通報、胸骨圧迫(他のマラソン参加者の応援にきていた本市消防職員)、AEDの手配(運営スタッフが準備)を実施しました。AED装着後、ショックメッセージが流れたため除細動を1回実施し、心拍及び自発呼吸が再開したとのことでした。
先着した所轄救急隊が観察及び処置(酸素投与、心電図の詳細観察など)を行い救急車内に収容しました。接触時は会話不可でしたが、救急車内で会話ができるまで改善。後着の特別救急隊同乗医師により点滴処置、薬剤投与、エコー検査(超音波による心臓検査)が実施され、三島救命救急センターへ搬送となりました。傷病者は順調に回復、4日後には加療目的のため転院となり、その後、元の生活に戻ることが出来ました。
 偶然居合わせた医師、消防職員による胸骨圧迫及びAEDによる電気ショック並びに素早い119番通報、救急隊及び同乗医師による的確な処置及び病院での集中治療といった「救命の連鎖」が繋がったことにより、尊い命が救われ社会復帰した事例と考えます。