2018年 特別救急隊・命の絆 FILE-1

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 「40歳代の男性、左腕の痛みを訴えた後に倒れ意識がなくなった。呼吸はあると思います。」との通報内容でしたが、消防指令センター職員の的確な聴取により正常な呼吸をしていないことが判明し、特別救急隊が出動しました。先着の所轄救急隊が傷病者に接触時、消防指令センター職員による口頭指導のもと、傷病者の同僚が胸骨圧迫を実施していました。同僚の話によると、「朝から作業をしており、休憩中に突然倒れ意識がなかったため救急要請した。その後、消防指令センター職員の助言のもと、再度呼吸を確認すると正常な呼吸をしていないことに気づいた。」とのことでした。救急隊が同僚から傷病者を引き継ぎ、心肺蘇生法を実施するとともに心電図を装着したところ、心室細動(心臓が震えている状態)であったため、電気ショックを実施しました。その後も心肺蘇生法を継続し救急活動を実施。車内収容後に自己心拍及び自発呼吸が再開しました。ドッキングポイントで合流した特別救急隊同乗医師により、冷却輸液(脳を守るための冷たい点滴)が実施され、三島救命救急センターへ搬送となり、同センターにて集中治療が行われ、約2週間後に軽快退院されました。
 消防指令センター職員による口頭指導により同僚が適切な傷病者の観察及び胸骨圧迫を実施し、救急隊及び医師により的確な処置が施され早期に病院搬送が行われるといった「救命の連鎖」が繋がったことにより、尊い命が救われ社会復帰した事例と考えます。