2018年 特別救急隊・命の絆 FILE-4

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 「50歳代の男性、急に意識消失した。いびき様呼吸の後、呼吸をしているかわからなくなった。」との通報内容で所轄救急隊と特別救急隊が出動しました。従業員の話によると、「傷病者と会話をしていたところ、突然倒れ意識を失った。」とのこと。また普段通りの呼吸もなかったため救急要請したとのことでした。所轄救急隊到着時、傷病者は床に仰向けの状態で従業員により胸骨圧迫が実施されており、また、他の従業員が近くの駅から借りて来たAEDを装着しようとしているところでした。しかし、AED装着前に救急隊が引き継いだため、実際に使用されることはありませんでした。救急隊が観察したところ傷病者は心肺停止状態であり、除細動器のパッド装着後の心電図は心室細動(心臓が震える状態)であったため電気ショックを1回実施しましたが心肺停止状態は継続していました。その後、特別救急隊が接触し、心肺蘇生法を継続しながら救急車内に収容となりました。すると、車内収容時には自己心拍が再開、特別救急隊同乗医師により冷却輸液(脳を守るための冷たい点滴)が実施され、三島救命救急センターへ搬送となりました。病院到着後すぐに自発呼吸も再開し、病院で更なる治療が実施され順調に回復、2日後には意思疎通ができるほどに回復し、その3日後には自力歩行ができるまでになりました。そして、搬送されてから11日後に加療及びリハビリ目的のため二次病院へ転院となりました。

 本事案は、複数の従業員による心停止の早期認識及び早期通報、胸骨圧迫という連携、救急隊及び医師による的確な処置により尊い命が救われ、社会復帰した事例と考えます。