2018年 特別救急隊・命の絆 FILE-5

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 「70歳代の男性、窒息。意識、呼吸なし。」との通報内容で所轄救急隊と特別救急隊が出動しました。  先着した所轄救急隊が傷病者を観察すると、居室内の床に仰向けで倒れており、心肺停止状態であったため心肺蘇生法を開始しました。「夕食の最中に食物を喉に詰め、目の前で徐々に意識がなくなっていった。」との家族の口述により、窒息したことが疑われ、所轄救急隊救命士が器具を使用し、窒息の原因となった食物を除去しました。その結果、人工呼吸が可能となり、心肺蘇生法を続けていると自己心拍及び自発呼吸が再開しました。その直後に特別救急隊が傷病者に接触し、呼吸の補助を行いながら救急車内に収容となりました。自己心拍が再開した時点では血液中に含まれる酸素の数値(血中酸素飽和度)は低く、危険な状態でありましたが、車内収容時にはその数値は正常範囲内の値に改善しました。傷病者の状態は徐々に改善し、三島救命救急センターへの搬送を開始する頃には刺激に対して目を開けるほどになり、呼吸状態も安定してきました。そして、三島救命救急センターへ到着時には、自発的に目を開ける状態にまで回復していました。その後も三島救命救急センターにて治療が実施され順調に回復、次の日には意思の疎通ができるようになり、そのさらに2日後にははっきりと会話ができるほどになりました。そして、搬送から10日後にリバビリ目的のため二次病院へ転院となりました。
 本事案は、窒息による心停止の早期認識及び早期通報、救急隊及び医師の的確な処置及び搬送により、尊い命が救われ社会復帰した事例と考えます。