2018年 特別救急隊・命の絆 FILE-7

一覧に戻る

 「80歳代の男性、急に倒れた。意識呼吸なし。」との通報内容で所轄救急隊及び特別救急隊が出動しました。先着した所轄救急隊が傷病者に接触時、消防指令センター職員による口頭指導のもと、家族が胸骨圧迫を実施していました。家族から状況を聴取したところ、「突然目の前で倒れ、呼び掛けに反応がなかったため救急要請した。」とのことでした。傷病者を引き継ぎ救急隊が観察を行ったところ、心肺停止状態で死戦期呼吸(呼吸に伴う胸や腹部の動きが普段通りでない場合や、しゃくりあげるような途切れ途切れに起きる呼吸。)がみられました。すぐさま心肺蘇生法を実施し、心電図を装着したところ心室細動(心臓が震えている状態)であったため、除細動器で電気ショックを2回実施し、心肺蘇生法を継続しながら救急車内へ向かいました。所轄救急隊の救急車に傷病者が収容されたと同時に特別救急隊が到着。同乗医師管理の下、所轄救急隊救急救命士が気管挿管を実施した後、自己心拍再開となりました。心電図で不整脈がみられたため、医師が点滴処置を行った後、抗不整脈薬を投与し三島救命救急センターへ搬送となりました。傷病者は順調に回復し約2週間後には会話が可能となり、その後、リハビリ目的のため二次病院へ転院となりましたが、リハビリを終え元の生活に戻ることが出来ました。
 消防指令センター職員による口頭指導、家族による胸骨圧迫、救急隊及び医師による的確な処置及び病院での集中治療といった「救命の連鎖」が繋がったことにより、尊い命が救われ社会復帰した事例と考えます。