2018年 特別救急隊・命の絆 FILE-8

一覧に戻る

 「80歳代の女性、うめき声をあげて倒れた。意識、呼吸なし。」との通報内容で所轄救急隊と特別救急隊が出動しました。先着した所轄救急隊が傷病者に接触したところ、消防指令センター職員による口頭指導のもと、家族が胸骨圧迫を実施していました。家族の話によると、「傷病者が寝ていた寝室からうめき声が聞こえたため様子を見に行くと、ベッド上で意識、呼吸がなくなっている状態であった。」ため救急要請したとのことでした。 救急隊が家族から胸骨圧迫を引き継ぎ除細動器のパッドを装着したところ、心室細動(心臓が震えている状態)であったため、除細動器による電気ショックを1回実施し、2分後に自己心拍が再開。しかし意識は戻らず、呼吸状態も正常ではなかったため人工呼吸を継続し、救急車内に収容しました。車内収容とほぼ同時に特別救急隊が接触し、医師が静脈路確保を実施した後、三島救命救急センターへの搬送を開始しました。搬送を開始した直後に自発呼吸が再開し、呼吸状態も安定していたことから、人工呼吸からマスクでの酸素投与に切り替え搬送を継続し、三島救命救急センターに到着となりました。 傷病者は順調に回復し、6日後には普段通りの会話ができるようになり、約1か月後にはリハビリ目的のため二次病院へ転院となりました。
 本事例は、家族による素早い119番通報及び胸骨圧迫の実施、救急隊及び医師による的確な処置及び搬送といった「救命の連鎖」が繋がったことにより、尊い命が救われ社会復帰した事例と考えます。