2019年 特別救急隊・命の絆 FILE-3

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「43歳男性。いびき様呼吸をしていたが、現在呼吸が止まった」との家族からの通報内容で所轄救急隊及び特別救急隊が出動しました。
 先着の所轄救急隊が到着したところ、家族が消防指令センターの口頭指導に従い胸骨圧迫を実施していました。所轄救急隊が傷病者を引き継ぎ、心肺蘇生法を実施するとともに心電図を装着したところ、心室細動(心臓が震えている状態)であったため、除細動器で電気ショックを実施しました。その後も心肺蘇生法を継続し救急活動を実施したところ、車内収容後に心拍再開。後着した特別救急隊同乗医師により点滴処置が実施され、三島救命救急センターへ搬送となりました。同センターにて集中治療が行われ、傷病者は順調に回復、約2週間後に加療目的のため転院となり、その後、元の生活に戻ることが出来ました。
 家族による心停止の早期認識及び迅速な119番通報並びに消防指令センターの口頭指導に従った胸骨圧迫、救急隊及び同乗医師による的確な処置及び病院での集中治療といった「救命の連鎖」が繋がったことにより、尊い命が救われ社会復帰した事例と考えます。