2019年 特別救急隊・命の絆 FILE-4

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 「84歳代の男性、意識なく呼吸もしていないようです。」との通報内容で所轄救急隊及び特別救急隊が出動しました。先着の所轄救急隊が傷病者に接触時、消防指令センター職員による口頭指導のもと、家族が胸骨圧迫を実施していました。家族から状況を聴取したところ、「ソファーに座っていた傷病者が突然前方に倒れ込み、確認したところ意識呼吸がなかったため救急要請した。」とのことでした。傷病者を引き継ぎ救急隊が観察を行ったところ心肺停止状態であったため、すぐさま心肺蘇生法を実施し、心電図を装着すると心室細動(心臓が震えている状態)であったため、除細動器で電気ショックを1回実施したところ自己心拍再開となりました。その1分後に特別救急隊が到着し、医師の指示のもと人工呼吸を継続しながら救急車内へ向かいました。医師が点滴処置を実施し三島救命救急センターへ搬送となりました。傷病者は順調に回復し約2週間後には後遺症なく二次病院へ転院となりました。
 消防指令センター職員による口頭指導、家族による胸骨圧迫、救急隊及び医師による的確な処置及び病院での集中治療といった「救命の連鎖」が繋がったことにより、尊い命が救われ社会復帰した事例と考えます。