2019年 特別救急隊・命の絆 FILE-5

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 「喉に物を詰めた。意識はあるが顔色が悪い。通報者は動転しており詳細不明。聴取中に窒息による心肺停止の疑いと判明。」との通報内容で所轄救急隊と特別救急隊が出動しました。
 先着の所轄救急隊が傷病者を観察すると、ヘルパーに付き添われ居室内の椅子に座ったままの状態で意識がなく、口の中を確認したところ、喉の奥に食物を認めたため除去し心肺蘇生法を実施しました。ヘルパーによると「食事中に突然呼吸苦を訴え、呼びかけに反応がなくなったため救急要請した。」とのことでした。心肺蘇生法を続けながら車内収容すると自己心拍及び自発呼吸が再開しました。その直後に特別救急隊が傷病者に接触し、医師が点滴処置を実施し呼吸の補助を行いながら、三島救命救急センターへ搬送し、同センターにて治療が実施され搬送から約2週間後に普段通りまで回復し退院となりました。
 本事案は、早期通報、救急隊及び医師の的確な処置及び搬送により、尊い命が救われ社会復帰した事例と考えます。