2019年 特別救急隊・命の絆 FILE-9

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 「70歳代の女性、突然の胸痛及び冷汗。現在倒れて嘔吐をしている。」との通報内容で、所轄救急隊と特別救急隊が出動しました。先着の所轄救急隊が傷病者に接触時、自宅居室内に仰向けで倒れており近隣住民が付き添っていました。近隣住民の話によると、「朝食中に胸痛を発症したと助けを求めてきたため救急要請した。」とのことでした。救急隊が観察したところ、意識はあり会話は可能でしたが、胸痛を訴え冷汗もかいており救急隊到着前に1回嘔吐したと聴取しました。直ちに酸素投与し救急車へ収容した後に特別救急隊が到着しました。特別救急隊同乗医師が点滴処置を実施し、傷病者が入院していた病院を手配し搬送開始した直後に意識がなくなり心肺停止となりました。心電図が心室細動(心臓が震えている状態)であったため、除細動器で電気ショックを実施し医師が強心剤を投与したところ心拍と呼吸が再開し意識も回復しました。その後は容態変化することなく病院へ到着し入院となり、約3週間後に後遺症なく軽快退院されました。
 救急隊及び医師により的確な処置が施され早期に病院搬送が行われたことにより、尊い命が救われ社会復帰した事例と考えます。