こちら消防長室

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~梅雨末期、大雨にご注意!~

市民の皆様、こんにちは。
 
梅雨期も後半となり、全国各地で大雨による被害のニュースを見かけます。
大雨に関する災害を考えたとき、まず台風による被害を連想される方が多いかと思います。
しかし、近年の大雨による災害を見ると、平成26年の8月豪雨(広島県)、平成27年の9月関東・東北豪雨、平成30年7月豪雨(西日本豪雨)、令和2年7月豪雨。これらは、日本付近に停滞した前線の影響で、温かく湿った空気が連続して流れ込み、各地で大雨をもたらしています。その結果、河川の氾濫や土砂災害、低地への浸水等が発生し、大規模な人的被害・物的被害が広範囲にわたりました。
前線の活動が活発になると、次々と発生する雨雲(積乱雲)が列をなし、数時間にわたってほぼ同じ場所で通過または停滞することで大雨が降ります。線状に伸びる降水域が形成され、これを線状降水帯と呼びます。

線状降水帯は、現在の観測、予想技術ではいつどこで線状降水帯が発生し、どのくらいの期間継続するのかを事前に予想することはできません。
7月は梅雨末期にあたり、線状降水帯が発生しやすい時期でありますので、大雨への備えを今一度、確認よろしくお願いいたします。

~梅雨末期、大雨への備えでお願いしたいこと~
・自分が住んでいる場所や生活圏をハザードマップで確認し、複数の避難場所、複数の避難経路、浸水・土砂災害の危険の高い場所を把握。
・警報や豪雨情報の危険が迫った際の情報入手方法やアプリを確認。
・万が一に備えた防災備蓄品の確認。非常用グッズの使用期限や消費期限は定期的に確認しましょう。

大雨による災害発生時には、被害が広範囲に及び、多数の119番通報により全ての事案に対応するには限界があり、限られた部隊を緊急性の高い災害現場に出動させる必要があります。大切な命を守るため、直ちに避難できるように、この機会に避難場所、避難経路、防災備蓄品などについて確認し、災害に備えていただきますようお願いします。

 

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