応急手当の重要性 日本版救急蘇生ガイドライン対応
高槻市内では、救急車が到着するまでに約9分(令和4年平均)かかります。
この間の時間が傷病者の生命を大きく左右することから救急現場に居合わせた人(バイスタンダー)が協力して応急手当を実施することが重要です。
救命率の向上を図るには、救急隊員による救急救命処置をより早く的確に行うことは当然でありますが、心臓が止まってしまうような重篤な状態の時には、
救急車をすぐに呼び、救急救命士による高度な救命処置、そして救命救急センター等での高度な医療処置が、スムーズな連携プレーで行われることが、命を助けるためには必要です。
この連携プレーを救命の連鎖といいます。この連鎖がひとつでも欠けると命を助けることはできません。
反応はないが、呼吸はある時(回復体位)
- 反応はないが十分な呼吸をしている場合には、 吐物等による窒息を防ぐため、傷病者を回復体位にする。
- 下あごを前に突き出し、両肘を曲げ上側の膝を約90度 曲げて、傷病者が後ろに倒れないようにする。
心肺蘇生法
心肺蘇生法の手順(全年齢共通・AED併用)
- 傷病者の耳元で「もしもし」と呼びかけながら、肩または足底を刺激し反応があるかないかをみる。
- 反応がなければ、助けを求め、協力者に119番通報とAED(電気ショックをかける医療機器)を持ってくるように依頼する。
- 呼吸の確認をして呼吸がなければ30回の胸骨圧迫と2回の人工呼吸を繰り返し行う。
- AEDが到着したら電源を入れた後、パッドを胸に貼り、AEDの指示に従って、必要であれば電気ショックを行う。
- 心肺蘇生を続けているうちに、傷病者がうめき声を出したり、普段どおりの呼吸や目的のあるしぐさを認める場合は、
- 心肺蘇生を中止し、傷病者を回復体位にして観察を継続しながら救急隊の到着を待つ。しかし、
- それ以外の場合はAEDの電源とパッドはそのままにして心肺蘇生法(胸骨圧迫30:人工呼吸2)を救急車が到着するまで行う。
心肺蘇生法のポイント
【成人(16歳以上)・小児(1歳以上16歳未満)の場合】
胸骨圧迫
- 強く(成人は少なくとも5cm、小児は胸の厚さの約1/3)
- 速く(少なくとも100回/分)
- 絶え間なく(中断を最小にする)
- 圧迫解除は胸がしっかり戻るまで
- 人工呼吸ができないか、ためらわれる場合は胸骨圧迫のみ続ける
- 強く(指2本で胸の厚さの約1/3)
- 速く(少なくとも100回/分)
- 絶え間なく(中断を最小にする)
- 圧迫解除は胸がしっかり戻るまで
- 準備ができ次第開始
- 人工呼吸ができないか、ためらわれる場合は胸骨圧迫のみ続ける
- 未就学児や乳児の場合は未就学児用パッド(未就学児用モード)を使用する
- 未就学児に対して未就学児用パッドがない場合は小学生~大人用パッドを使用する
- 従来の表記である成人用パッド(モード)、小児用パッド(小児用モード)のままの物もある
人工呼吸
【乳児(1歳未満)の場合】
胸骨圧迫
人工呼吸
AEDについて
詳しくお知りになりたい時は、救命講習を受講してください。
問合せ先:高槻市消防本部 救急課 Tel 072-674-7979
または、お近くの消防署までお問い合わせ下さい。