熱中症にご用心!

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最近暑い日が続いています。 テレビや新聞のニュースにも、熱中症による事故の報道が増えてきました。では、熱中症とはどんな症状なのでしょうか?また予防するにはどんな方法があるのでしょうか?

熱中症って?

熱中症とは、一般に暑さが直接原因となって起こる症状のことをいいます。熱中症の中でも一般的に有名なものは、直射日光が原因で起こる日照病です。熱中症にはいろいろな種類があって、熱痙攣、熱失神、熱疲労、熱射病に分けられます。この中で最も症状の重いものが熱射病です。

原因は?

高温な環境や運動などで、大量に汗が出ているのに水分を補給しないでいると、体が脱水状態となり、体内を循環する血液の量が減り、熱の放散も減ってしまい、体温調節ができなくなってしまうためにおこります。

予防するには?

熱中症の予防法として一番大切なことは、水分だけでなく塩分も同時にとるということです。 市販のスポーツドリンクなどが、成分バランスをうまく調整しており、運動をする時のエネルギー補給にもなります。

応急処置として

意識障害をともなうような熱中症では、迅速な処置が、生死を左右します。また、発症から20分以内に体温を下げることができれば、確実に救命できるともいわれています。熱中症の手当の基本は、安静・冷却・水分補給です。
 
  • 意識がないとき
まず、気道の確保・呼吸の確認・脈拍の確認・冷却をしながら救急車を要請する。顔を横に向けた状態で寝かせて、気道を確保する。呼吸が無かったら人工呼吸を行う。また、脈拍の確認を行い脈拍が非常に弱い、もしくは止まっている際には、心臓マッサージを行いながら救急車を待つ。
 
  • 意識があるとき
意識・呼吸・脈拍・顔色・体温・手足の温度などをチェックをし、涼しい場所へ運び、全身を冷やし、症状に対応していく。吐き気や嘔吐がある時、顔色が蒼白で脈が弱い時、水分補給が困難な時などは、医療機関に運び治療を受ける。
これから夏本番!まだまだ暑くなりそうです。体調維持には十分注意しましょう。

関連リンク:日本気象協会 熱中症予防情報
消防庁 熱中症情報
環境省(熱中症予防情報サイト)