救急課からのお知らせ

「新しい生活様式」における熱中症予防について

 6月は梅雨の時期、暦上では初夏となります。
 また、日ごとに暑さも増すとともに、湿度も上昇し熱中症の方の救急搬送が多くなってくる時期でもあります。

 本市の令和元年中の4か月間(5月~9月末)における熱中症による救急搬送件数は212件で、5年前の同時期と比較いたしますと大幅に増加しており、特に、高齢者(65歳以上)の救急搬送が全体の6割を占めています。

 すでに市民の皆様は、マスコミ等の報道でも御存じかと思いますが、熱中症は屋外に限らず、自宅等の屋内にいるときにも起こります。前述いたしました高齢者の方は、この自宅内で熱中症になるケースが多く、一旦熱中症の症状を発症しますと重症化しやすく、時には最悪の事態を招く場合があります。
 また、この度の新型コロナウイルス感染症対策等によるマスク着用は、体内に熱がこもりやすくなる上、マスク内は常に湿った状態となり喉の渇きを感じづらくなることから、熱中症のリスクが高くなることが指摘されています。

 熱中症は、普段の市民一人ひとりの心がけにより、十分予防が可能です。しかし、ちょっとした油断や予防を怠ることで自身の身に危険が迫ります。また、多くの熱中症傷病者が発生することで、救急車や病床数など限りある医療資源が逼迫し、市民の方に平等で最適な医療をお届けすることが難しくなります。

 現在、新型コロナウイルスの感染拡大に対してまだまだ予断を許さない状況が続いておりますが、地域の救急医療体制を確保するためにも、下記の項目に留意し、従来から行われている対策に加えて、「新しい生活様式」における熱中症予防対策にも取り組んでいただきますよう宜しくお願いします。
 
☆従来からの熱中症予防対策☆
1.こまめな水分、塩分補給をしましょう。
2.室内では我慢せずエアコンをつける等、適温に心がけましょう。
3.少しでも体調不良を感じたら、無理をせず涼しいところで休みましょう。
4.日頃から運動をし、体力をつけましょう。


☆「新しい生活様式」における熱中症予防対策☆
1.夏季の高温・多湿下でマスクを着用していると、熱中症のリスクが高まることが指摘されていること
 から、屋外で人と人との距離が十分に確保できる(少なくとも2m以上)場合には、マスクを外すよう
 にしましょう。
2.マスクを着用している場合には、強い負荷の作業や運動は避け、喉が渇いていなくてもこまめに水分、
 塩分補給をしましょう。
3.エアコン稼働時においても換気を確保する必要があることから、室内温度が高くなるため、こまめに
 温度設定をしましょう。
4.日頃から、体温、健康チェックをし、体調が悪いと感じたときは無理をせず自宅で静養するようにし
 ましょう。
5.3蜜(密集、密接、密閉)を避けつつも、熱中症になりやすい高齢者、子ども、障がい者への目配り
 や声掛けをするようにしましょう。

 

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