暑い時期、古くなった低圧進相コンデンサにご注意を!!
気温上昇する時期に発煙や火災が多く発生しています
低圧進相コンデンサは、劣化しても通常通り電気を使うことができるため、異常に気付かないことが多く、メインブレーカを遮断しない限り常に通電しているため、電気を使っていなくても突然煙を出して、最悪の場合は火災に至ることもあります。市内においても、大きな火災に至らなかったのですが、低圧進相コンデンサから発煙する事案が発生しています。
なお、古い低圧進相コンデンサは長い間使用しているため絶縁劣化が進んでいることや、暑さが続くとコンデンサ本体の温度もさらに上がるため絶縁劣化が進みやすく、非常に危険です。
低圧進相コンデンサとは
低圧進相コンデンサは、低圧(200V~600V)で受電する工場、作業場や住宅の店舗部分などで、一般家庭より大きな電力を使うモータなどの動力機器を使用する場所の配電盤などに設置されており、電力を効率よく使用するために用いられているものです。
形状は金属製の筒状で、ドロップ缶に似ており、分電盤等に設置されています。
低圧進相コンデンサからの火災を防ぐには
・ 機器を使用しないときはメインブレーカーを遮断し、低圧進相コンデンサに電圧がかからないようにする。
・ 特に製造年が昭和50年以前の製品は保安装置が内蔵されていないため交換する。
・ 低圧進相コンデンサの更新推奨期間は10年(日本電気工業会推奨期間)で交換を考慮する。
・ 低圧進相コンデンサのケースに膨れ、油漏れ、異臭等の異常があれば、専門業者に相談する。
<一般社団法人 日本電機工業会>
長年ご使用の「低圧進相コンデンサ」は発火の危険性があります
リーフレット(PDF)のダウンロードはこちら↓
https://www.jema-net.or.jp/Japanese/pis/pdf/chirashi.pdf