症例１

症例1

「４０代男性教員の意識がありません。呼吸は不明です。」との内容で教職員から救急要請があり、所轄救急隊と特別救急隊が出動しました。指令センターからの口頭指導により、同僚ら数名が胸骨圧迫と学校設置のＡＥＤ（自動体外式除細動器）を使い電気ショックを行いました。救急隊が現場に到着すると、男性の心拍と呼吸は再開しており、会話ができるまで回復していました。救急隊により酸素投与等の処置が実施され、心電図を確認したところ心筋梗塞の疑いがありました。特別救急隊同乗医師により点滴処置が行われ搬送となり、精密検査や継続的な治療のため入院となりましたが、約１週間後になんの後遺症なく退院されました。
男性教員の近くに居合わせた教職員が心停止を早期に認識して１１９番通報し、速やかに心肺蘇生法とＡＥＤによる電気ショックが行われ、救急隊と特別救急隊同乗医師の連携による的確な処置の実施、早期に医療機関に救急搬送され治療が開始されたことで尊い命が救われ、社会復帰まで至った事例です。